2012年3月15日木曜日

眞悟の時事通信バックナンバー/概観・・・会期が終了し今年が暮れる

 師走に入り、国会の会期が終了した。
 振り返れば、本年初めの通常国会が夏の参議院選挙で終わり、多くの台風上陸の中で何とも暑い夏が過ぎると共に、この度の臨時国会が始まった。
 その間、二つの連続台風と地震が甚大な被害をもたらした。
 そして、天変地異と異常で奇異な犯罪が、人々の印象に残りながら今年が暮れていく。
 天地の動きと人心に異変が起きてきているのであろうか。

 来年は、平成17年、西暦2005年である。
この年は、大東亜戦争・第二次世界大戦終結60年と日露戦争終結100年にあたる。
 我が国の風潮では、戦争は過去のことであるが、
 世界と周辺諸国にとっては過去ではない。
 過去の戦争は、未だに続いており、
 現在のプロパガンダの道具である。

 従って来年、中国とロシアは、ナチスと日本を共通の「悪」として対日対独勝利60周年を共同で祝い、自分たちに不都合な日本の主張を封殺し、自らの要求の正当性を世界に印象付けようとするだろう。・・・北方領土、尖閣諸島、竹島、東海、排他的経済水域、南方の海底油田・天然ガス、靖国神社、等々いくらでもある。


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 10年前の対日勝利50周年祝賀式典では、江沢民はモスクワで日本軍国主義は中国人民3500万人を殺したと言った。
 これは、共産革命や文化大革命や大躍進の時の中国人による中国人殺戮の犠牲者を全て日本軍が殺したと強弁した数である。
 さらに江沢民はハワイの真珠湾を訪れ、対日戦争における米中同盟を強調し、日米関係を解消させるようにしむけたのは記憶に新しい。
 
 また、ロシアは既に今年、韓国の仁川や極東ロシアまたモスクワで日露戦争で日本軍に殺されたロシア将兵の追悼碑を建設し、大々的に除幕式典を行っている。今年は、日露開戦100年に当たるからだ。
 日露戦争は、ロシアが朝鮮半島を南下� �て飲み込もうとしたことから始まったことを思えば、ロシアが、韓国仁川でロシア兵追悼碑を建てたこと、韓国がそれを受け入れ追悼祭に参加したことは、100年前の韓国の政情を彷彿とさせ100年前の朝鮮がまさに今ある心地がする。
 
 スターリンは、我が国からは、北方領土はおろか北海道をも奪うことができるとし、それは、日露戦争における恨みを晴らすための正当な行動だと公言した。
 よって、ロシアのプーチンは、来年、我が国だけに譲歩を迫って領土問題を決着させ、我が国から金を取ろうとするだろう。
プーチンとは、共産主義イデオロギーを抜いたスターリンたらんとするKGBの幹部なのだ。この点、日本のマスコミと外務省は、プーチンを親日的な柔道少年と見て、その本質を見ていない。< /p>

 これらの予想される「過去の戦争」をネタにした外交攻勢に、我が国は素早く応答できるであろうか。
 
 我が国の歴史教科書の内容、我が国のマスコミ論調を考えてほしい。
 この内容では、相手に今まで通り迎合はできても、我が国の主張を堂々と嘗ての対戦国にぶつけ返すことはできない。

 実はこれが、「歴史を奪われる」ということなのだ。歴史認識とは、現実政治の運営に不可欠な前提だ。事なかれ主義で歴史を軽視した付けを我が国は迫られることになるだろう。
 外国にある、「民族を消し去るためには歴史を奪え」という戦略はまさに正しいのだ。正しいから、60年後の来年も、攻勢に出て、中国、ロシアそして朝鮮も我が国から果実を収穫しようとするだろう。

 従って、これは既に 「思想戦」である。
 戦争が「手段を変えた政治」(クラウゼビッツ)なら、20世紀の戦争は、手段を変えて21世紀にもまだ続いている。
 そして来年、我が国家は、この思想戦の大攻勢を受けて立ち、理不尽な攻勢を跳ね返さねばならない。


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 ここで我らは勝てるのか。勝てる。未だ少数でも、目覚めれば必ず勝てる。
 
 従って我が国および我が国民にとっては、
 来年こそ、「歴史を回復」する年になるであろう!
 よって、対露戦争勝利100年、大東亜戦争敗北60年の
 明平成17年、西暦2005年は、
 「祖国再生元年」となる!

 次に、各課題を概観したい。

一,拉致問題
 まず、曽我ひとみさん一家が、佐渡に住み新年を迎えられることとなった。これで、2年前に帰国できた5名は、母に会えない曽我さんを除けば、全員家族と再会している。
 心より、よかったと思う。

 しかし、拉致問題解決、全員救出へ� �戦いは、まだ始まったばかりだ。
 これからが、我が国が真に「国家意思」として拉致被害者救出に取り組むか否かが問われている。
 今までは、金正日が「白状」した被害者が帰ってきただけだ。それも、多額の見返りを渡して。

 しかし、これからは金正日が白状しない被害者と死亡したとうそぶいている被害者を救い出さねばならない。
 
 その戦いは、これから始まる。問題点は、次の通り。
1,国家意思の確立
 即ち、全被害者を必ず、国家の意思として救出するという基本原則の確立が求められる。
 二回訪朝した小泉総理は、切りのよいところの「幕引き」で対北国交樹立による「総理の功績」、あわよくば「ノーベル平和賞」を夢にているようだが、この程度の総理では、これからの戦いは 指導できない。
 金正日の戦略に引っかかった総理と言わざるを得ない。

2,被害者は何人か
 拉致問題解決を強調する総理の下で、驚くべきことであるが、政府は、一体何人が北朝鮮に拉致されているのか知らないのだ。調べようともしていない。これでは、拉致問題解決とは、そもそも何人が帰ってることなのかが分からないではないか。小泉氏は、分からないまま拉致問題解決を叫んでいたわけだ。
 政府の行政組織を総動員すれば調べられる。今こそ、全行政組織をあげて、拉致被害者の総数は何人か確定しなければならない。


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3,日本国内の拉致支援組織の解明
 日本国内に、拉致を含む北朝鮮工作活動支援組織が存在する。拉致問題が国民の関心を集めて以来、悪いのは北朝鮮で日本人は被害者だという単純化した図式が当たり前のようになっている。
 しかし、我が国の政治が、20年以上も拉致問題に取り組まなかった背景には、明らかに日本国内の問題があり、日本人の問題がある。この問題意識を忘れて、拉致問題の解決はない。日本国内の日本人による拉致組織の解明を忘れてはならない。
 拉致問題は、国直しの問題でもあるのだ。

4,スパイ防止法がない国民の悲劇
 我が国には、拉致工作員を検挙できる法制がない。この国内体制の欠陥が、これほ� ��までの国民の人権侵害を放置したのである。スパイ防止法があれば、多くの拉致は防げたであろうし、さらに、拉致事件の真相は、我が国国内の問題も含め解明されるであろう。
 スパイ防止法制定が、国民的課題である。

二、ロシア問題
 ロシアのプーチン大統領は、2島返還による日露平和条約締結を呼びかけた。
 しかし、これに断じて乗ってはならない。乗れば、2島も帰ってこない。これがロシアの外交の常套手段である。プーチンとは、手本とすべき人物としてスターリンとアンドロポフをあげるKGBそのものなのだ。
 そのプーチンは、2島返還を私的に打ち上げた鈴木宗男時代の外交の「付け」を払えと我が国に迫っていると思えばよい。
 
 鈴木およびプーチンの言う2島とは、歯舞色丹� ��こと。4島の面積の7パーセントである。93パーセントの面積を持つ国後択捉は、2島返還に飛びついた時に、完全にロシアのものとなるだろう。そのうえで、ロシアは、2島も返さないというわけだ。
 日本人の感覚としては返すと思うであろう。しかし、ロシアは返さない。これがロシアなのだ。
(プーチンの、ロシアの安全保障に対する議会での発言・・・「我が国安全保障上の最大の脅威は、領土返還問題である」)
 
 よって、結論だけ言う。我が国は、2島返還を言うプーチンに、北緯50度以南の樺太と全千島の返還要求をもって応え、来年は押しに押すべきである。
 プーチンが、1956年の日ソ共同宣言以前に戻って、2島返還を言う以上、こちらも同じ次元、つまり、ポーツマス条約の次元に� ��るべきなのだ。


三、中国問題
 中国のいびつな経済の付けを、我が国が支払う羽目になってはならない。
 国内的な貧富の絶望的格差からくる内政不安の中で、軍部は政権を引っ張り、対外強硬路線を進める。台湾海峡に緊張が深まり、危機に発展する可能性が増大していく。

 独裁体制の中で、貧富の格差が増大していくとき、支配階級は堕落し、社会不安が増大し、体制は崩壊する。中国は、このプロセスから逃れることはできない。
 中国共産党の権力は、21世紀の前半に崩壊する。一治一乱が、中国の権力が繰り返してきた宿命である。

四、朝鮮半島
 北朝鮮の金正日独裁体制が倒壊の方向に動き始めている。
 その中で、韓国は、北朝鮮の軍事力に畏怖の念を抱き北� ��鮮との「連邦」へ進んでいく。
 
 南北首脳とも、将来のことを、自力でどうしようとはあまり考えていないのではないか。金(カネ)は日本が出すという認識では一致しているようだ。
 
 朝鮮半島は、カネは日本に出せと迫りながら北のロシアもしくは中国を半島に引き入れて権力の安定を図るという伝統的図式に戻る。我が国は、決して助力の手を半島に入れてはならない。これが歴史の教訓である。

五、不安定要因に対処する我が国の体制如何
 以上の現実の中で、「平和を愛する諸国民」を信頼する(憲法前文)だけではだめだということが、万人に明らかになる。
 
 よって、結論だけを指摘する。
 
 我が国は、海洋国家に相応しい「国防思想」に転換して、それに即した軍備増強に� ��むべきである。
(現在の我が国の国防思想は、専守防衛というもので敵を国内に導き入れて疲れるのを待つ、という広大な領土をもつロシアの国防思想と同じ・・・狂気の沙汰である)
 そして、日米同盟路線を堅持し、アメリカとタイアップしてアジアの安定勢力を作り上げねばならない。

 ・・・    ・・・

 来年は、我が国再生元年になるべき年である。
 内外の情勢が、それを促している。
 日本人として、希望と確信と気力をもって年末年始を歩みましょう。
 各位の、ご多幸とご健勝を祈り申し上げます。


 追記
 以上を書き込んでから、四時間後、横田めぐみさんのものという遺骨の判定結果が、「別人」とでた。
 今まで、重く腹の中に溜まっていた不安と重荷が一挙にとれた思いがした。
 母親の横田早紀江さんの「ありがとうございます」という声が歩いている僕の携帯電話の受話器から聞こえた。込み上げてくるものがあって応えることができなかった。よかった。
 そして、無念である。
 北朝鮮の謀略路線に嵌り込んだ我が国総理大臣と内閣の、後生大事に北朝鮮から持ち帰ってくる「物」と「情報」により、幾たび家族は悲惨な心情に落とし込まれるのであろうか。

 嘘を嘘で固めた残酷な独裁体制の犯罪・・・北朝鮮には、経済制裁によるしかない。
 これが被害者救出への怒りの大道だ!
 今この機を逃さず速やかに経済制裁を断行しなければ、本当に横田めぐみさんたち、大勢の被害者は、抹殺されてしまうのだ!
 
 小泉さん、君は度々北朝鮮から嘘を信じさせられ馬鹿にされている。
 総理大臣、君は、二年前には、八名死亡を信じて「頭が真っ白」になって帰ってきた。二度目の訪問では、金正日の再調査の回答を「誠意を示した」といい、この度の実務者協議では、北朝鮮が「努力してくれた」と言っていた。
 小泉氏よ、再び言う、金正日は君を「こけ」にしているのだ。
 
 もはや迷うことはない。命を守るために経済制裁に進め。
 そのための法的手段は、先の国会で我々が用意してある。

 



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